6年前…午前3時・超早朝の台所より
〔2006年1月18日〕
ここは20006.01.18 の しずおか県はF市ですっと。
打ててるかなぁ〜?
ありっ?。まちがっちゃった、
見て見て!
2まん6ねんだってさー、ハハハハハーだ。見れるもんなら、見てみてぇや〜!
あ。みなさん、こんにちわ。わたしはM脇カノンでーす。いま、小学校4年生でーす。今年の5月には11歳になりまーす。
『カノン』てのはね。エヘ、お父さんが考えてくれた名前なんだよ〜。
お腹の大きいお母さんとお父さんが『ハッペルベルのカノン』を聞いてたら、わたし、お母さんのお腹をスッゴい勢いで蹴りまくったんだって。
『こいつ〜、カノンというより、大砲のキャノン砲かぁ?あんまり、調子にのって暴れてると、そぉーいう名前にしちまうぞ〜。』
…そしたら、ほんとにハァーイって次の日に生まれてきちゃったの、わたし。
漢字の方はお母さんが選んでくれたんだ。
『果実のようにたわわにみのって、果ての果てまで届くいい音になぁれ!』だって。
でもさ、どうせならお菓子の『菓』の字を選んでくれたほうが良かったかもね!
だってわたし、くだものとか野菜とか全然好きじゃないんだもん!『イチゴもバナナも嫌やだ〜!食べたくな〜い!』なんて子供に会ったのは生まれて初めてだったから
お母さんは、ずいぶん、びっくらこいたんだってさー。
あとはね、お父さんと一緒で納豆がだめー。あんなへんな匂いする食べ物なんてね、もぉ反則だよね。
ホウレン草の緑も大っ嫌い!
でも、おそばとお寿司とチーズとタラコとイクラと鮭ときな粉もちと、とりの唐揚げは、大好きさ。
大好きっていえば、折りがみでちっちゃく鶴おるのだーい好き。やってるとなんか落ち着くのー。
それとハサミで紙とかを切らせたら、なかなかの腕前なんだから。
あと得意なのはね、お料理だな。
ホットケーキとかポップコーンつくるのとか得意だし、餃子を焼くのは、お母さんよりわたしのほうが上手だよ〜!。
お母さんてば、よく焦がしちゃうんだよね、よそ見しててさー。
さて、と。姉は中学の勉強と『ひゃくにんいっしゅ』とかいうヤツの暗記の宿題で忙しいので、
今月はわたしが お母さんのおはなしをご案内しまあす。
だってわたし、いまとってもひまなんだもん。
去年の10月あたりから夜と昼が逆転しちゃって、夜中の一時ぐらいから、なぜだか起きちゃうの、わたし。そんで朝までなぜか、ずーぅっと起きちゃうのね。
だから、他のみんなと一緒の時間に学校にいったらクラクラ、のイライラのプンプンのグーラグラでさあ。
しかたないから、学校のせんせと保健室のせんせとお医者さんとお母さんとで相談して、しばらく学校はおやすみ中なの。
へっへっへ。いまね、えっとね、夜中の3じ18ぷんでーす。
クラッカーと牛乳飲ーもおーっと。あ、今日はホットココアにしちゃおうかな〜!
で、なんだっけ?。
あ。そうそう、お父さんとお母さんが生徒会室で会ったあとの話でした―。
k宗のおじさんとうちのお父さん、結局、生徒会長さんと副会長さんには、なれなかったんだってー。残念でしたね。
だけどk宗のおじさんは、そのあと文化祭の副委員長さんになったの。そんでうちのお父さんは、『教室展示』っていって、
おばけ屋敷するクラスだの、喫茶店するクラスだの、写真展だののみんなの出し物の配置を『あーたらこーたら』する係をやってたんだってさ。
そんで、うちのお母さんはねー、
その文化祭を、『もうひとつ盛り上げるため』に、
学校のみんなに、『今年の文化祭はこんなふうですよ〜!楽しみにしててね〜。』
って知らせるための特集を組んで、
みんなに取材したりアンケート取ったり、原稿集めたり、まとめて、さし絵やコメントもいれて…印刷所に頼みにいって、そんで、誤字脱字がないかチェックして、
受け取って、支払いをして、会計さんに報告もして、
それからまたできあがった印刷物を
『学校中のクラス別の人数分』に全部数えて、分けて
学校の生徒さん達やせんせい達、み〜んなに届ける…ってのが
その秋に任されたお仕事だったんだってさ〜。なんか、うまく口がまわらないや。なんかわかんないけど大変そうだよね。
でも、そのお仕事のおかげで、文化祭当日にどこで、どんなひとが どんなことしてるか、すごーくよくわかったもんで、
お母さん、前の年のなんかより、高校2年の時の文化祭のほうが、ダンゼン面白かったんだって。
『どんなイベントも、ただの、通りすがりのお客さんより、裏方の仕掛けを悩んで工夫して、汗かいて、右往左往してるほうが面白いの。
いろんなひとに会えて、いろんなことが見れて『楽屋裏』って楽しいもんなんだよ〜。』
って、今でも言ってる。PTAの寄り合いとかに行く時なんかにさ。
じゃあそろそろ、そのへんをのぞいてみようかな?
…びゅーんってね、ひとッ飛び。1980ねんの 四国・高松高校の 9月の2年4組の教室に、Let's…Go!
では、どうぞ。
高々生の週末読本:
『僕らの結婚!〜彼女が指輪をはめるまで〜』
さあ、続きがはじまるよ〜! 目次はあとからついてくる。
自分の名前が出てきても、
どうかびっくりしないでね。
あの時、
あの場所、
あの校舎。
時間がすぅっと流れたら
なにかが
あなたを呼んだなら
どうか返事をくださいね?
たばきつうこ