お話の、再開(その2)

そんで、まあいろいろあったのですが、

とりあえず 女の子は大きくなって、絵をかいたり歌を歌うために

いま、テレビによくでているウッチャンナンチャンの南原くんも在籍していた高松一高へ行こうか、

それともやっぱり獣医さんになるために、大学に行くひとがぞろぞろ揃って競って高度なお勉強をしていると聞く高松高校という、『あこがれのユミコ姉ちゃんと同じ』高校へ
進むべきかと迷っていたの ですが、

小学校の六年生の時姉を見に行った『高々 の文化祭の楽しさ・華やかさ』と『中庭の大きな楠木の木陰げの景色』がなんだか好きになっていたのと、

お姉ちゃんの制服の『紺色と雪持ち笹の校章』が素敵だったのと、いやしかし、そんなミーハーというか馬鹿みたいな理由で決めていいんかなぁと、まだ迷っていた時に、


お姉ちゃんが自分の卒業年でもないのに大事そうに本棚に置いていた、卒業文集の『玉翆』というのを読んでいたら、

『M下ミツシ』というひとの推理小説みたいな作品が、作品としてはいまいち暗〜い、シリアスな内容だったのだけれど、『全編これ讃岐弁丸出し』 で書かれていて、

会話の部分が『ラジオみたいに声が文から聞こえる!』と思って、

まぁ、こんなもの書くひとが居ったりするんやから、お姉ちゃんみたいなきちんとした優等生ばっかりでもないんやろう。面白そうだ。

とりあえず、こっちに行ってみ〜ようっと!』

というので 大好きな読書を一切封印して、毎日ただただ、
受験用の分厚〜い問題集を解きまくる日々を送り、

とりあえず無事、 高松高校の生徒になって、一族が固まって暮らしていた一宮町から電車で毎日通っておりました。