お節介から出来た友達。ひょうたんは駒を生むか…? ひつじ編その2
『な、な。ちょっと聞いてもええかな?』
『あ、はい、なあに?』
『えーとさ。あのさ、m脇のことなんやけどさ。
なんで〇〇さんは m脇に、いっつもつれなくするんかなあ。
あいつ、君のこと好きなんや。
それにな…あいつ、じつはな、あれで、結構いい奴なんやで?』
『…………?。』
『いや、いやいや怒らんかったってええやんか〜。
どうしてだめなんかな〜って、そばで見てて疑問に思うたから、ちょっと聞いてみただけなんや。』
『…あのね?、わたしね、生徒会室にお仕事しに来てるの?。
なのにね、
わたしの顔みるたびに
ニヤスカされて、えへへってされて、他のひとには見物されて、
それを意識せんようにと意識しながら、今まで全然したことないような仕事、
わたし、いま超特急でやっていってるんです!
もうね、ほんとに迷惑なの!
わたしね、そういう男の子と女の子の関係、面倒くさいからね、イヤなの。それに 家のひとからも恋愛は禁止されてるの。
わたしこそ聞きたい。
ただの友達では、
駄目なの?なんで? 』
『…ふーん。そっか。
あいついい奴なんやけどな。しかたないかあ。』
『わたしは…彼には悪いけど、しかたがないと思ってます!』
という会話をかわし
気まずい空気をかえようと
『あ、そうやそうや、君よう本読んどるよな。いま何、読んどるん?
女の子ってどんな本読むもんなんか。いま興味あるんや、ちょ〜っと見せてよ。』
『え、それは、それは別にええけど〜?!』
…という。そんなふうな会話と展開がありまして
本の貸し借りなどが発生いたしました。
文化祭副委員長のk君はこうしていちはやく
『合宿でみた、数研のあのひとだ』から
ただの知り合いではなく『なんだか、このひととは、友達みたいだな』ということになったのでした。
親切と好奇心からでた誠意…。
この原稿を読んでうちの旦那がいじけています。
ああ、本当に困ったひとです。