どこ風ブログと連結?→わたしを助けてくれたひと…?+?もとにもどって。友達編

以下の文章、S籐さんにお便りをしてチェックしてもらい了解を得たいと思っています。m本くんは了解済み。

…?…??…?…??…


文化祭本番の少し前あたりから

生徒会の仕事を終えて、

国鉄の駅に向かうひと
自転車通学のひと

とわかれて、なんとなくいつのまにやら
琴平電鉄、通称コトデンで通う一個集団が出来た。

だいたいは、徒歩通学のひともいて5人くらいで…。多いときには自転車通学のひとも

帰る方向なんてほぼいっしょやからな、と、

少しの遠回りなんてなんのその、自転車転がしながらいっしょにだべりながら歩くのだ。

あるときなんかは
総勢、8人〜10人くらいにもふくらんで…。ワイワイガヤガヤ、

ほんとにわたし、不思議なくらい、男の子ばっかりの集団の中に自分がいるってこと、
意識してなくて。

ただほんとにひさしぶりに、ひとりじゃなくて、ひとと歩いて、

他のひとがあれこれ気さくに会話してるのを
こんな間近で聞いているのが面白くて…と、

ひとりで帰るより断然安心だったから…

(南新町、夕方以降は酔っ払いのおじさんやお兄さんもじつはそのへんを、よく歩いてたからね!)

どうせいく駅は一緒なんだし、乗る電車が同じひともいる。

そんなわけでみんなにくっついて歩いてたんだけど…、

初めは2、3人いたはずの女子。いつのまにかも混じっているのはわたしひとりになってました。

なかには
特定の彼氏ができたひとも…いた…みたいで。

そりゃ、いなくなっちゃってもしかたないよね。

で、他の高校に行った小・中学時代のクラスメートが
そのころのわたしとすれ違ったことがあるとかで、
こんなふうに
いってました…。


「いやぁ〜、南新町の北からゾロゾロくる、黒い詰め襟の集団のなかに、

ひっとりだけちっこい女子が混じってて……

あれ〜?な〜んか、あの子見たことある気がするなぁって振り返ったら、〇〇ちゃんやんか。

うわぁ、へたな男子にあげるくらいなら、〇〇ちゃんにあげたほうがまし!とかいわれて、バレンタインに女の子からチョコもらってた、〇〇ちゃんや。

へぇ〜、あんだけの数の男子の中におってよう平気でおれるなぁ。

いやぁ、さすがに、あの〇〇ちゃんでも、なんか、「おんなのこ」に見える〜。

それにしても、すごいなぁ。よう平気でおれるなあ。

わたしだったら意識しまくってきっと足ガクガクやけど…ま、〇〇ちゃんは、小学ンときから変わっとったからな〜って、

すれ違ったあとで、私いろいろ思いだして、ひとりで思いだし笑いしてしもてなぁ、

友達に

なんなんよ、あんた気持ち悪いな、もうっていわれてしもたんよ〜!。もう、
ほんまにひどいわ〜!

けど、なんかええなぁ〜
うらやましいなあって、そのとき思うたんよ。

絶対、おんなの子にとっては、ひとつの…一度は夢みる設定やろ?、

おっとこばっかりの集団の中に女子ひとり〜。

ま〜るで少女漫画の世界やんか〜!」

…そ、そうですか。
それはどうもお騒がせしました。スミマセンでしたね、Yちゃん。

結構美人で、睫毛も長かったYちゃん。

神戸からの転校生の男子に、

「Yの、あの讃岐弁、
ほんと、なんとかならないかなぁ…!あのこが話しはじめると、ボク、いつもなんだかすっごく残念な気持ちになるんだ…。」と

ひどく残念がられ、嘆かれて
「大きなお世話じゃわ!」って怒ってたYちゃん。

そう、瓦町駅へとたどるみちを

リコリスあめって知っとるかぁ?まるで歯磨き粉みたいな味なんぞ〜、

だの、


大学への数学の何月号が手にはいらんのじゃが、だの、

Z会ってさぁ、あれって結局はさぁ…


あ〜だこ〜だと言いながら、南新町を歩いてかえってた…。


電車通学でわたしの降りる駅のひとつ前のB生山駅で降りるm本くんやら、ひとつ後のE座駅で降りるS藤さんとは、

いつのまにか朝も同じ時刻の同じ車両にのる通学友達になって…。

なんだか、どんどん色んな話をするようになっていったんだ…。

だんだんとギュウギュウづめになってゆく通勤通学電車の中、

m本くんとは、

いま身に付けている腕時計のメーカーとデザインの話。

いくつかの候補の傾向と、それらの候補の中から、なぜそれを選んだか…。

決定的な決め手はなんだった?

だの、

靴とか鞄って本当にいろんなのがあるよね〜。

だの。

あ、あそこにまた美っ人〜なお姉さんがおるぞ!

え?どこどこ?今日のは
どんな美人さん〜?!

結構、朝からワイワイ
まわりのひとには、迷惑だったかもしれない。

S藤さんはe座駅からいっしょに同じ中学出身のたぶん商業高校に通う友人か乗ってきていて、

私たちが降りる瓦町駅までの時間を
そのひとに
化学や数学の問題の解き方を伝授。講義して解いてあげていた

『…うん?。まてまて、〇〇、いまのそこんとこが違うんじゃが…。惜しいのぅ…。もう少しだったんじゃかのぅ。
どうしてそうなるんかのぅ?

ほな、こうしてみようか、〇〇。

もう一度、なんでそういう計算になってしもうたんか、もとをたどって考えてみよう。

「なんでそうなってしもうたんか」

の解明が、なにより肝腎じゃからな。

まずは
ひとつ手前のとこから考え直してみようかと思うんじゃがの、それでええかい?』

『うん、頼むわ。おれ、ここ、わかっとるつもりだったんじゃけどなぁ、改めて、ひとりで解いてみたらごじゃごじゃになってきてしもて…』

『なぁんも、焦ることはないけんの。時間はまだ、たっぷりあるんじゃけん。ほしたらなぁ、問3のな……あたりから、いってみようかのう?」

なんだかいつまでも
聞いて居たくなるような味のある静かで深い、柔らかい会話だった…。

聞きみみを立てていたわたしまでも化学や数学が……わかるようにはならなかったのは

まことに残念。

しかしね、この時の会話にわたしは、自分の抱えていた家庭問題の解きほぐしかたのヒントをもらったの。

なんで、なんで私のうちと私はこんなことになっているのかな…?

こんなことになってしまった、ひとつ前には、なにがあった…?

それ…を解明すること。それが肝腎。

ひとつ前までさかのぼって確かめてみる…!

ほんとだ、確かにそれは肝腎なことだ。

なんで、わたしは叱られる?なんで、バカだといわれ、うっとおしがられてるんだろう?

小学校でも中学ででも

学校ではそんなこと、
近所のひともそんなこと

だあれもわたしに
言ったりなんかしないのに…。

さて
わたしにとっては、今年の文化祭委員長さん…ってだけだったS藤さんが、じつは………のひとなんだよって聞いたときにも…、正直ぴんとはこなくって。

え、ほんとに…?へぇ意外だなぁって感想だった。あまりひとの成績なんかに興味なかったし、それにそんなことで態度かえるなんて、自分がされても嫌やだし、誰に対しても失礼だし下品だと思って。(もちろん、いまでもそう思ってる。)

だがしかし…この電車の中の講義には、参ってしまいました。

S籐さん、すでにもう、ちゃあんと「りっぱな先生」じゃん…、

ほんとは辰年の3月うまれ…、うちらの中じゃ、一番最後に生まれてきたはずなのにな。それこそ、5つも6つも年上のひとみたい。

そういえば
岡山の医学部に進学したあとで、

「なんかなぁ、まわりはどうしたって何浪じゃあ、ゆうようなひとばっかりじゃからなあ、現役ではいったもんとは、やっぱりちがうわ。

初めて、同級生…なんやけどの、いま、まわりのみ〜んなから年下の子供あつかいされとっての。

それがな、なあんか心地ええんよ。居心地もなんかようてなぁ。

ほんまに、何から何までいままでにない経験をしとるって感じなんじゃわ。面白いもんやなぁ。」

そんなこと、言ってたっけ。

Sさんは小・中・高とずーっと、クラスではお兄さんか、へたするとお父さんをやってきてたのかも知れないな…。

とんちゃんがまるで時々学校でのみんなのお母さんみたいだったみたいに…。

そうだ、忘れられないこと、もうひとつ、あった。

学校の図書室の司書の森山さんのマンションで焼き肉パーティーだかなんだったかをみんなでさせてもらったときのこと。

「家庭科ってな、家庭っていうか、人の生活、衣食住ゆうもん自体が、やっぱりな、科学の基本っちゅうかな…。つまりはそういう教科やないかと思うな。

つまりは、家っていうのもな、ちいさな実験室みたいなもんやろという気がするんや。

生活するということはあるいみ、実験の実行と検証の連続や。

つまり、家庭科は科学なんやな。…と最近になってあらためてそう思うたりしたんやけど、

〇〇さんは、そう思わんかい?…なんか、変なこと、いうとるかいの?」

ううん。全然。
わたし、あの言葉聞いてからね、女の子でいるのちょっと、つまんなくなくなったんだよ、Sさん。家の中にひとりでいるの、すこし楽しくなった。
「家庭科はかがく!
おうちはちいさな実験室!」

おなごはうっとうしい。
おなごはだまっとれ。
おなごはほんまにばかじゃからって

そんなことばかり聞かされて育ったわたしの耳に

「家庭科はかがく!
おうちはちいさな実験室!」

なんてなんて明るい素敵な言葉だったことだろう!。

だからね、S…先生〜!。
わたしは

それなら、そんな気持ちでなら
お料理にもお掃除にも
いさんで立ち向かうことが出来ると思ったんだ。

家事、ほんとに大失敗ばっかりだったんだけどね、めげずになんとかやりつづけています。

道具もやり方も教科書もどんどん新しいのがみつかって、

わたしの家事、だいぶましになってまいりました。継続はちからなり。やはり実験と検証あるのみでしょうか?

↑↑
【これは、失敗。
m社長に送って許可をもらったほうの原稿の終わりかたのほうが正解!】

話はかわって…

『…そんでさぁ、そのうちの遠い親戚のおっさんがな、なんてゆうたらええんかな…、まあ、いわゆる酒で身を持ち崩してしもうたっちゅうやつなんやろうなぁ。身体も気持ちも頭も、なんかヤバいことになっていってしまいそうになってたんや……。』

の話と片目だけの涙と
見つけて取り戻した手紙 の話につづくなり。