たくさんの偶然がなければ

たくさんの偶然が
重なっていた。

ステラ先生との約束とお祈り。

自分の勝手な望みと好みだけではなく、必ず神のご意志を聴いて、

ゆくべき道を、
開けるべき次のドアを、選ぶこと。

イジワルで物見高なひとの不幸を見物して楽しむようなひとたちの渦巻きの中に

姉夫婦が帰ってきたからといっても

ひとり、残してゆくわけには
行かなかった母。

マザー・テレサは
本の中から言った。

わたしくのしていることに
関心を寄せ、お金を物資をくださったり祈ってくださる日本の皆さん、ありがとう。

けれど、わたくしは かえってあなた方、日本の皆さんのほうが、時々とても心配なのです。

物質的にも
文化的にも
ああ、いろんなことに恵まれて
いろんなものの
あふれている日本！

けれど
あなたの近くにいるひとは…
あなたの大切な家族は…

もしや
あおい哀しいさびしいお顔を、してはいませんか？

どうか
人知れず流れる
そのひとの
汗をぬぐい 涙をぬぐい

そのひとのそばに
寄り添って立っていてください。

…そうするならば
たとえお会いしたこともなく

お互いの声を聞いたこと肩を抱き合ったことが、なかったとしても

私たちは、お友だち。神のもとにある ほんとうの兄弟・姉妹です。

そして
それを読んだ友達から

一緒にマザー・テレサに会いにいこう！といっていたＭちゃんからの 電話。

…わたしね、
マザ―にホントにお会いしたかったのよ。マザーのお仕事を見てみたかった。お弟子さんのひとりに…なりたかったの。
でも、それまでも、じつはひとに見せたい「見栄」だったんだって…思ったの。

わたしには、JちゃんやＴさんみたいな、素敵な良い結婚なんか…出来そうにない、だけど〜。

それがなに〜？
わたしなんかね〜、あのマザー・テレサにお会いしたことあるんだからね。

どう？わたしと同じこと、あんたたちに出来る？

わたしは、あのマザー・テレサのお仕事、実際にお手伝いしてきたのよ〜？

…って、ひとに見せて自分はつまんない人間じやないって証明してやりたいって 。そう思ってる自分に気付いて、

恥ずかしくなっちゃったの…。こんな話、でも、かっちゃんならわかってくれるでしょ？

…うん、ゆうてること、わかるよ。

エへッ
こんな話。
聞いてくれて…わかってくれて、ありがとね。
マザーは…なんていうか、やっぱりすごいわ。ほな、またね？