2016*11*17 辺り から の つづき

チビ、チビ。こら しっかりしろよ。また お前ったら、ずいぶんと 幼くなっちまって。幼稚園か小1ってとこだな…。

俺が 眠っちゃった時には チビ。たしか お前は おふう姐さんとメガネの 側で笑って 中学生くらいには 大きくなって 見えていて…だから、俺はもういいやって。それもあって
俺、あのとき もう眠っとくことにしたんだのにさ。

もう、どうしたんだよ……っと。

いや、待てよ。
ちっこくは なってるけど。

いやに 元気そうだな、お前。



『 じいやんに。
じいやんに、会った。
じいやんの、背中に、乗った。
じいやんのね、背中ね、 あったかかった!』


うん、うん。
そりゃあ、良かったな。



『 びゅーんって、飛ばされて、じいやんの 背中だったの。

でも、その前には…坂と階段いっぱいある よく知らないとこに 居たの。海が、見えてたの。


男のひとが 居てね、

なんだ、まあだこんなとこで
ウロウロしてるのかい?
しかたがないなあって、

お前の 会いたいひとは
行きたかったところは
ほら、あっちだよって、
くるりって
わたしの身体を
ひっくり返して向けてくれて

そうしたら、
海の向こうに、
じいやんの 畑が見えて
じいやんの 背中が 見えて
そしたら びゅーんって、

びゅーんって、飛んでたの。』


そうか、そうか。良かったな…。
まあ、こいつは これで たぶん幸せで。おいおいに、大きくなってくるだろうから
良いとして…。


えーと、深川の おふう姐さんは、さて どこなんだよ。

どうしたんだろう?