点のひと、と おふう姐さん。

あ、点さんだ。

点さん…、点さん…。
ああ、もう どうしちゃったんだよー。

なんてゆうか クモの巣だらけみたいに ぼんやり くぐもって 見えるよ?

でも、 ぜったい 怒ってる。そうだろう?

それ 怒ってるん… だよね ?



『 ええ。怒って、ます、とも。』


えーと、うーんと、あまりにも らしくないから、俺 焦ってる。

点さんが?。点さん、なのに…?
どうゆうことなんだよぅ?

何が あったの?



『 美しいものと、そうでないものの 区別もつかぬ 愚かもの!

おのれの やらかしたことの重さも 知らないで…、

おのれだけ。

おのれだけ
万事 浅く 笑って
結局は すべて良かった、
だから これからも
なんとかなるだろうと いって済まして。
他の ひとたちの 何かをかじって
生きている!

傍らで 息をするのも 忌々しい。

出来ません。』


はぁ…。これは また 手厳しく徹底的に 嫌われちゃったもんだ
なあ。

でも、おふう姐さんは?
おふう姐さんは、何処ですか

おふう姐さんは、
点さんより ひとの世界の
愚にも情にも かなり守備範囲
広かった。

免疫は かなり あったはずなんだのに…。

いや待てよ。
この くぐもったクモの巣だらけみたいなのの中に、

おふう姐さん、も、入ってんじゃないのか?もしかして…?!

点のひとも、おふう姐さんも、そうだ、あと なあんかメガネかけたのとか 二、三人は、 居たように思うんだが。

みーーんな すり減ったかなんかして 弱っちゃって個体になりきれずに、合体しちゃったんだな、この モヤモヤは。

きっと、そんなとこだ。